セルコンヒート
CAM(キャム)のページで説明したセルコンベースはセミシンタリングの状態です。シンタリングが焼成という意味でセミは半分ですから、日本語では半焼性という意味です。正直私もよく分かっていませんので、深くは語れません。
半焼性の状態は非常に柔らかくもろいです。以前にも書きましたが、20−30センチメートルの高さから落とすと砕けるのではないかぐらいの硬さです。しかし、焼成すると900Mpaの硬さに変わります。そうなると落としたぐらいではびくともしません。それと焼成する大きさが小さくなります。
左のセルコンヒートで焼成しますが、温度は1350度、焼成時間はトータルで7時間位かかります。
実際は焼成中はロックがかかって開かないので、左の写真はイメージ図です。
下の写真は焼成すると小さくなるのを表した物ですが、ちょっとオーバーに表現されている気がします。実際はこんなに小さくならないですが、やや小さくなるのは間違いありません。

実際の焼成の写真を見ていただきましょう。左の1番上は焼成前セミシンタリングの状態です。2番目が焼成直後です。焼成直後に模型に戻してもすんなり入るのがCAD/CAMのすごいところです。
まずはバリを調整します。ジルコニアフレームは非常に硬く、良く削れるダイヤモンド入りのバー(削る道具)で
荒削りの時はすぐ火花が飛ぶので注水下で削ります。そして厚みに注意しながら、セルコンアートで設計した時余分になる部分を地道に落としていきます。
3番目の写真の右端の部分に「3D設計」のページで説明した。こだわって作っている突起があるのがおわかり頂けますか。それにマージンの調整は「トリイミング」のページでするように20倍に拡大して調整しています。