セルコンアートで3D設計
模型の読み込みについては「CAD」のページで詳しく説明しましたが、セルコンアートの作業も正式にはCADの一部です。今度は左の模型の矢印の歯を使って、セルコンアートについての説明したいと思います。ここでの話は山本歯科医院のこだわりについてお話しする事になります。
単冠(1つの歯の被せ物)でジルコニアフレームを作る際は、左の支台歯(被せ物をする歯)のみセルコンアイで読み込ませるだけでジルコニアフレームは作ることが出来ます。1本のみで、1回で済みますから簡単です。
ここで終わらないのが山本歯科医院のこだわりです。さらに、隣在歯2本分、チェックバイトの1回分、合計3回分新たに読み込ませます。写真では下の写真3枚分です。
左の写真は歯の情報を読み込ませた後、まず歯の情報としてマージンを設定します。マージンとは歯を削ったとき、歯と被せ物の境目のことです。写真は小さいですが、これをテレビ画面上で見ると、小さなくぼみ等も分かってしまいます。この画面でマージンの位置の修正を行います。
今度は隣在歯の情報とチェックバイトを読み込ませてみました。先ほどの状態と比べ情報が増えています。 この状態ですと、両隣の歯との関係やかみ合う歯の状態が分かります。それを参考にしてジルコニアフレームを設計していきます。
いきなりですが、左の写真は実際出来あがったジルコニアフレームです。調整も済ませてあります。コンピューター上で設計した物と見比べられるように、此所に出しました。設計した物と何処が違うのか分かりますか。
再現が出来ないからです。実際くぼませたい所は設計では平らかあるいはそれ以上盛る事になります。そしてその部分はジルコニアフレームを作ってから、削り出すことになります。
人のかむ力はかなり強いです。この力の怖さは日々仕事をしていて感じております。