セラミックス
セラミックスは日本名では陶材とも呼ばれています。歯科医師で前歯をかぶせる方法でセラミックスを考えない先生はまずいないぐらい、一般的であり審美的に優れている物です。この文章を読んでいる方もセラミックスの名前を聞いたことがある方も多いと思います。
Ceramics(セラミックス)という英語は、粘土を焼き固めたものを意味するギリシャ語のKeramos(ケラモス)を語源としています。日本では陶磁器として江戸時代頃の有田焼から大きく発展していきます。最近は陶磁器だけでなく、耐火物、ガラス、セメントを含む非金属・無機材料の事をさして言います。歯科でのセラミックスは、非金属・無機材料で、その製造工程において高温処理を受けたものです。
セラミックスの分類
系列 | 種類(一例で全てではありません) |
---|---|
元素系 | ダイヤモンド |
酸化系 | ジルコニア、アルミナ |
水酸化物系 | ハイドロキシアパタイト |
炭化物系 | 炭化ケイ素 |
セラミックスの特徴
- 常温で固体
- 硬度は高いが、脆性破壊する
- 強度、破壊靭性が内部の局所的な欠陥構造に左右されやすい
- 耐熱性に優れるが、熱衝撃破壊を起こしやすい
- 金属より軽く、プラスチックより重い