はじめに
歯周病は歯槽膿漏や歯周疾患とも言われます。どんな病気なのでしょうか、言葉を分解して考えてみると、歯周病は、歯の周りの病気です。歯槽膿漏は歯槽(歯の根が埋まっている穴のことです)から膿が漏れ出してくるという意味です。二つを足してみると、歯の周りに起きる病気で、歯槽、あるいは歯ぐきから膿が出てきてしまう病気。この文章を読んで思い当たる節がある方は歯周病かもしれません。
それではここで少し考えてみると、歯の周りとか、歯槽とか言っておりますが、この時歯はどうなっているのでしょうか。実は歯周病は、歯の周りが悪くなる病気ですから、実は歯が悪くなる事はないのです。歯が悪くなる病気はカリエス(虫歯)であり、歯周病とカリエス(虫歯)は悪くなるところが全く違います。
また、歯周病は生活習慣病の1つです。生活習慣病とは毎日の生活習慣の積み重ねの結果生じる病気です。この生活習慣病の中に高血圧や糖尿病も入っております。