デンツプライ社のサテライトシステムの「セルコン アイ」です。この機械はかぶせ物を作るとき、患者様の歯を削ります、それを歯科では形成といいます。形成したらその歯の型を取ります、それを印象といいます。その印象を元に石膏という物で患者様のお口とそっくりな型を作ります、それを模型といいます。
模型をこのセルコン アイにセットしてスタートすると、この機械が模型の型をレーザー光を使って正確に計測します。CAD(computer aided desin)コンピューター支援による計測、設計。CADの役割の計測をする機械です。
デンツプライ社のサテライトシステムの「セルコン アート」です。セルコン アイで説明した、CADの役割の設計をする機械です。設計と一言で片付けるにはいかないとても大事な所です。この機械を使ってジルコニアフレーム(かぶせ物の裏打ちになる部分)を設計していきます。
デンツプライ社のサテライトシステムの「セルコン ブレイン」です。写真では分からないと思いますが、非常に大きく重たい機械です。ジルコニアはCAD/CAMシステムで作られますが、このセルコン ブレインはCAMの役割をします。(CAM:Commputer aided manufacturing):コンピューター支援によるマテリアルの削合。)セルコンアイで読み取り、セルコンアートで設計しそしてセルコンブレインでジルコニアのフレームを削り出します。
デンツプライ社のサテライトシステムの「セルコン ヒート」です。セルコンブレインで削りだしたマテリアルは非常に柔らかいです。それをこのセルコン ヒートで1350度の高温で7時間焼成します。すると柔らかかったマテリアルが、900Mpaの強度に変化します。
セルコンヒートで硬くなったジルコニアフレームにポーセレンを築盛(ポーセレンを盛っていく方法)あるいはプレステクニックするための機械です。
この機械で目に見える部分を仕上げていきます。
NTプレスで行う、プレステクニックの際にこの機械も使います。
Kavo社のDIAGNOdent(ダイアグノデント)です。ダイアグノデントは、レーザー光を使いカリエスの進行具合を測定する器械です。精度は90%を超える物であり、操作はいたって簡単でレーザー光を当てるだけです。数値として出てきます。歯が黒くなったからといって必ずしもカリエスで深くなっているとは限りません。また見た目が大丈夫そうでも、数値が高かったら実際は穴が開いています。カリエスかカリエスでないか白黒付けてくれる日常臨床で手放せない機械です。
ダイアグノデントの値について別の所で詳しく触れていますので、そちらもご参考下さい。
ダイアグノデントが示す数字
カールツァイス社のEYE MAG PROです。双眼のルーペです。日々の臨床でこれを使用しています。倍率は4.5倍です。これを使っていると歯牙も4.5倍と大きく見えます。その分細かい仕事が出来るようになりかぶせ物などの精度は向上しています。正直ルーペを使わないと今では歯はとても小さく見えます。
実体顕微鏡、あるいは技工用マイクロスコープとも呼びます。拡大率は20倍です。模型などのマージンを見たり整えたりするときに使います。マージンとはかぶせる物と歯との境目のことです。
上手に歯を削ることはとても大切ですが、削った歯の型を取り、かぶせ物を作るために作る物を模型と言いますが、模型はかぶせ物の基となります。模型のマージンは実際かぶせ物のマージンになります。このマージンの適合はかぶせ物の適合を意味します。その為マージンを整える事は重要です。実際のマージンは幅1ミリ程度か場所によってはそれ以下です。そこを過不足無く削ることは私は20倍ぐらい拡大しないと怖くて出来ません。いい物を作るにはこだわらないといけない所があるようです。その為には実に頼もしい器械です。
この機械は一言で言うなら掃除機です。入れ歯を調整したり、仮の歯を作る時どうしても削りかすが出ます。その削りかすをこの機械が吸い取ってくれます。お陰で削りかすが服につくことも床を汚すこともなくなり、気持ち良く仕事が出来るようになりました。自由に動かすことが出来るのも便利です。
右側はベガに実体顕微鏡を付けているところです。
炭酸ガスレーザーは歯肉に対しての効果は素晴らしいです。口内炎や入れ歯で痛いところはたちどころに痛みが消えます。歯を抜いた後の出血も血が止まりにくい薬を飲んでいなければほぼその場で止血できます。痛くて腫れた所に当てると、一時的ではありますが痛みが消失します。日々の臨床で使わない日がないくらい活躍してくれる機械です。
この機械は歯を削るときに飛び散るかすを吸い取ってくれます。以前は顔や服に飛び散っていた欠片もこの口外バキュームが吸ってくれています。贅沢を言うならとても音が大きいです。
私は正直根管治療には自信があります。先生によって根充の方法も色々ありますが、私は垂直的加圧根充が優れていると思っています。それを支えているのはこの器械です。